郷土料理「芋煮」が有名な山形。今もなお芋煮会が楽しまれているのはその里芋がおいしいことも理由の一つ。山形には里芋の種類(品種)が各地に根付いていることも特長です。
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まずご案内したいのは、まだマイナーながら味が抜群の品種「子姫芋」から。

舌で押し潰せるほどやわらかく、粘りが強い!人気のおいしい里芋「小姫芋」


 山形県の内陸の寒河江市を通る最上川の河川敷にある「皿沼地区」は肥沃な土壌を活かして野菜の生産が盛んです。古くからここでとれる里芋がとてもおいしいことから、種芋の産地にもなり、代々受け継がれてきた里芋が「小姫芋」(品種名は子姫芋で統一)です。
※文献などはありませんが、地元農家の方は140〜150年前から続いているものとして認識しています。小姫という名称の由来は不明ですが、市場流通がはじまった昭和には「皿沼小姫」として流通されています。最近ではこの里芋が見直され生産組合が結成し「子姫芋」としてブランド化をはかり山形県の伝統野菜にも登録されるようです。また、テレビなどでも紹介されている悪戸芋はこの小姫芋の種芋がわけられて土着したとも云われています。
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 形状は縦に長く(子芋)、その味は、粘りと旨味が強く、シルクのようになめらかな舌触りで、舌で押しつぶせるほどやわらかい食感が特長です。一口食べれば一般的な里芋の違いは歴然。この里芋で芋煮などの煮物を作ると、粘り成分が溶け出して汁がトロりとするほど。皮を薄く剥いて丸ごと煮込めば、旨味と粘り成分が閉じ込められた最高の煮物ができあがります。湯がいた里芋とご飯をすりこぎ棒などを使って練り合わせれば昔ながらの芋餅のできあがり。ご飯ではなくチーズを入れてフライパンで焼くと子どもが喜ぶもちもちの里芋チーズ餅に。これはこの里芋ならではの味わい。
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 ここでご紹介する里芋の生産者は、魚のエキスを使ったアミノ酸肥料を用いて土づくりを行い、さらに旨味の強い小姫芋を作ります。収穫はスコップを使った手掘りです。掘りあげた株は逆さに持ち上げて畑に落としながら土を落とす作業。これは大変な重労働。家族親戚総出の仕事です。持ち帰った株は親芋から子芋や孫芋を取り外し、ナイフで泥をとり、ひげ根を取り、調整する手作業の連続。みなさまの期待を胸においしい里芋をお届けしています。ブランド化も着実に進んでいます。
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 毎年じわりじわりとリピーターが増えているおいしい山形の里芋「小姫芋」を通販しています。
 マイナーなうちにたっぷりお楽しみください。
 通販は10月下旬より11月下旬の完売までとなっています。お早目にどうぞ。
 山形のおいいし里芋「小姫」はこちらへ

里芋の産地と主な品種


主産地は、上位から宮崎、千葉、埼玉、鹿児島となっています。
品種は大きく二つ。九州では早生品種の「石川早生」(9月〜きぬかづきが一番)などが主流、関東では中晩生品種の「土垂」系(10月〜里芋料理全般)が主な品種です。ほかにセレベス、八つ頭、たけのこいも、唐の芋、蓮葉芋(はすばいも)など。

山形の在来里芋・ブランド里芋の種類や品種名


子姫芋の他にもおいしさから地元でも有名で人気の在来里芋があります。いずれも生産量が非常に少ないため、一般には出回らない希少な里芋です。

★甚五右ヱ門芋(じんごえもんいも)・・・

室町時代より真室川町の佐藤家に一子相伝で代々伝わっている里芋。形は細長く、地下水の高い粘土質の畑で作り続けられてきた、粘りがとても強く、むっちりとした食感と旨味を持つ里芋。地域活性化に情熱を注ぐ佐藤春樹氏が受け継ぎその価値を高めている。1kg2000円以上の超高級ブランド品。

★悪戸芋(読み方:あくといも)・・・

須川の扇状地である悪戸地区で栽培されている在来の里芋。須川には硫黄分が多くそれが独特の風味を生み出しているとも云われています。煮崩れしにくく、粘りがあり、コクもある里芋。若手も加わった村木沢あじさい営農組合がその味を守っている。1kg1000円以上の高級里芋。

★泉田里芋・泉田さといも・・・

新庄の泉田地区で栽培される早生のおいしい里芋。奥山さんが農薬や化学肥料をほとんど使用せずに作っています。晩生種の収穫を前にした9月でもやわらかくておいしい芋煮が楽しめるのはこの里芋のおかげ。これもいい値段がします。

★つるり里芋・・・

JAさがえ西村山の商標登録。「土垂」を特別培養して作られた苗を使用。品質が安定していて、とてもおいしい里芋。つるりと皮がむきやすく、早く煮えるのも特長。転作の田圃ではなく、畑地で作ったもののほうがおいしい。1kg 600〜800円程度

 「小姫芋」(子姫芋)もこのブランド里芋にも一歩もひけをとらない味わいです。

各地の里芋の新品種・里芋の在来種


新品種:千葉の大玉系晩成種「ちば丸」、愛媛県の海老芋系品種「媛かぐや」「伊予美人」
在来種:上記の山形の里芋の種類として最上町の「甚五右ヱ門芋」 山形市悪戸地区の「悪戸芋」寒河江市皿沼地区の「小姫芋」新庄市の「泉田里芋」。他県では、岩手県北上地域「二子さといも」(赤茎系)、宮城県蔵王地区「蔵王」(蔵王高原里芋)、秋田県横手市「山内いものこ」、福島県「岩代伝統里芋」、新潟県五泉市「帛乙女(きぬおとめ)」など(地元で人気の里芋を発掘中 日本で一番おいしい里芋をこの舌で見極めていきたいです。以降追記予定)



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とろりとした食感は格別。はじめて食べたときは、そのやわらかに驚きました。
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